障がい者と【優生学・優生政策・優生保護法・出生前診断】について

障がい者と【優生学・優生政策・優生保護法・出生前診断】について ライフ
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こんにちは、いまひろです。

今回は世間を騒がせている自民党の杉田水脈衆院議員のコメントからスタートしていきます。

自民党の杉田水脈衆院議員のコメント

7月18日発売の「新潮45」2018年8月号への寄稿した「『LGBT』支援の度が過ぎる」のなかで、

下記のようにコメントしたことが世間を騒がせています。

LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです

このコメントに対してメディアが一斉に叩いたわけです。

なんだかメディアやSNSが過剰な「マナー警察」のようになっているのは息苦しさを感じるとこではありますが、今回はその件は置いておいておきます。

「LGBTのカップルは生産性がないからそこに税金を使うべきではない」という思考回路が、なんかひっかかるんです。

今回は、関連性は薄いかもしれませんが、ずっと頭にあった「優生学と障がい者」について少し言語化してみたいと思います。

優生学の発想に基づいた優生政策

「優生学」ってご存知ですか?

この「優生学」を提唱したのが、フランシス・ゴルトンって人。

この人は「進化論」で有名なチャールズ・ダーウィンのいとこにあたる人なんです。

フランシス・ゴルトン(1822-1911)

1869年の著書『遺伝的天才』(Hereditary Genius)の中で、彼は人の才能がほぼ遺伝によって受け継がれるものであると主張した。そして家畜の品種改良と同じように、人間にも人為選択を適用すればより良い社会ができると論じた

引用:Wikipedia

優秀な遺伝をもった男女からは優秀な遺伝の子どもが生まれる

と考え、

人為選択をすればより良い社会がつくれる

と主張したんですね。

世界的に優生政策が行われる=「断種法」

この考えが「断種法」につながっていきます。

断種:生殖能力を失わせること

より良い社会のために、“優秀”な遺伝を残し“劣等”な遺伝を残さないようにする。

つまり人為選択をするってことです。

これは「福祉コストの削減」も一つの理由となっていたようです。

対象者は…

  • 精神障がい者
  • 知的障がい者
  • 身体障がい者
  • 犯罪者
  • 重度のアルコール依存症の人
  • ハンセン病患者

などです。

1907年~アメリカの「断種法」に端を発し、ドイツ、日本、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、フィンランド等で行われました。

ナチスドイツの優生政策は、断種から次第にエスカレートして精神障がい者や身体障がい者の大量殺害につながったほか、劣等民族を殺す「浄化」という思想につながり、ユダヤ人の大量殺害につながっていく。

いまひろ
いまひろ

なんて人間って恐ろしい生きものなんだろう。

日本における優生政策「優生保護法」

日本では1948年~1996年まで優生保護法は施行されていました。

驚くべきことに、つい22年前まで、

人為選択をすればより良い社会がつくれる

という優生学の発想の基づいた法律がまかり通っていたんです。

強制不妊手術を受けた人の数は16,000人にものぼると言われています。

子ども作りたくてもあなたは子孫を残してはいけいないって強制的に不妊治療されてしまうんです。

障がいがある人は生まれてくるなという思想

この優生保護法の前の1941年~1947年の間に「国民優生法」として施行されており、538人もの人びとが強制的に不妊手術を受けさせられていたことがわかっています。

もちろん、今ではこの法律は廃止になっていますが。

ほんとうについ最近まで、こんな法律が存在していたんです。

いまひろ
いまひろ

末恐ろしい。

出生前診断に流れるうちなる優生思想

でも、その考えって今でも続いてるのかも。。

出生前診断をすれば、赤ちゃんが生まれる前に障害の有無を診断し、産むか産まないかの判断ができます。

…これって人為選択と似ていませんか?

障がいがある子どもは生まれてきてほしくない

もしかすると、認めたくはないですがこの考えがぼくらの中に、僅かに、どこかにあるのではないでしょうか?

青い芝の会

「青い芝の会」ってご存知でしょうか?

1957年にできた脳性マヒ者たちの団体で、1970年ごろから運動体として性格を強く持ち、健常者中心の社会に対して様々な問題提起を行っている団体です。

その青い芝の会の行動綱領は次のようなもの。

行動綱領

1.われらは自らがCP者であることを自覚する。

われらは、現代社会にあって「本来あってはならない存在」とされつつある自らの位置を認識し、そこに一切の運動の原点をおかなければならないと信じ、且つ行動する。

1.われらは強烈な自己主張を行う。

われらがCP者であることを自覚したとき、そこに起こるのは自らを守ろうとする意志である。われらは強烈な自己主張こそそれをなしうる唯一の路であると信じ、且つ行動する。

1.われらは愛と正義を否定する。

われらは愛と正義のもつエゴイズムを鋭く告発し、それを否定する事によって生じる人間凝視に伴う相互理解こそ真の福祉であると信じ、且つ行動する。

1.われらは問題解決の路を選ばない。

われらは安易に問題の解決を図ろうとすることがいかに危険な妥協への出発であるか、身をもって知ってきた。われらは、次々と問題提起を行うことのみわれらの行いうる運動であると信じ、且つ行動する。

引用:「青い芝の会 行動綱領」

まさに、優生学に基づく思想や社会に対して真っ向から戦いを挑む行動綱領となっています。

じつは、ぼくも青い芝の会に属している脳性マヒの知人がいます。

学生の頃に知り合い、もうかれこれ10年くらいのお付き合いになる方です。

その方の「一脳性マヒ者が歩んできた道」の冊子の中に、次のような文章がありとても印象的です。

私が属している「青い芝の会」に即して言えば、「地域で生きる」とは、障害者が、家や施設から地域に積極的に出て、「ここに障害者がいるぞ」と自分たちの存在を主張し、地域の人々とある時は摩擦を起こしながらも、その存在を認めさせ、地域の人々の差別意識を変え、差別の現実を変えていくという、人生をかけた試みだったのです。

また、ちょうどいま読んでいる山本亮さんの「ベーシック・インカム入門 無条件給付の基本所得を考える」の中にも青い芝の会が紹介されています。

「福祉国家」日本は、…養護学校、施設、コロニー増設等を、「善悪」の名でかざりたて、親のしんどさをたくみに利用し、実は障害者自らの本当の想いを、命を、闇から闇へ葬り去ろうとしています。

私達は、こう考えます。

障害者にとっての労働とは、則、生きいてくことであり、則、社会性であり、則、自立であると。

まとめ:障がい者と【優生学・優生政策・優生保護法・出生前診断】について

正直、しっかりと言語化していくにはもう少し時間をかけたいというのが本音です。

それでも間違いなく言えること、それは…

いまひろ
いまひろ

「障がいがある人は生まれてくるな」という思想や「人為選択をすればより良い社会がつくれる」なんて考えから選別・排除するような世界や社会では生きていきたくないし、子どもを育てていきたくない

ってことです。

いやですね、絶対。

今回は重いテーマで、ぼく自身勉強不足だし言語化できていない部分が多々あるので、今後も考えていきたいと思っています。

いまひろでした。

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