日々の焦りと『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』と。

日々の焦りと『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』と。 本・映画
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こんにちは、いまひろです。

米くん

とつぜんですが、みなさん『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)』読まれましたか?

森下典子さんのエッセイです。

この本は映画化もされていて、有名のようです。

名女優の樹木希林さんが亡くなられた1か月後の2018年10月13日(土)に公開された映画です。

ぼくはまだみていないので、DVDのレンタル開始したらすぐにみたいと思っていますが、本を読んだだけでも、素晴らしかったです。

米

『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』と。

本の中で好きだった部分を少しご紹介します。

…結局、自分は何者でもない。

週刊誌のアルバイトだって、いつまであるかわからない。

自分だけ、人生の本番が始まらないような気がした。

いつまでたっても、スタートラインにすら立てない。

足元がグラグラする。

ローラースケートの靴でもはいて生きてるような気がした。

焦るあまり、電車に乗っていても、駆け出したいような狂おしい衝動にかられた。

走らなければいけないと、じりじりする。

だけど、いったいどこへ向かって走ればいいのかも、わからなかった。

(略)

「あなた、今どこか、よそへ行っちゃってるでしょ」

「?」

私には、先生の言っている意味がわかならない。

「若いってことは、だめねえ。全然落ち着かない」

先生は、独り言のようにつぶやいた。

「ちゃんと、ここにいなさい」

「……?」

「お釜の前に座ったら、ちゃんと、お釜の前にいるのよ」

引用:『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)』P139-142

…だからこそ、私は強く思う。

会いたいと思ったら、会わなければいけない。

好きな人がいたら、好きだと言わなければいけない。

花が咲いたら、祝おう。

恋をしたら、溺れよう。

嬉しかったら、分かち合おう。

幸せな時は、その幸せを抱きしめて、百パーセントかみしめる。

それがたぶん、人間にできる、あらんかぎりのことなのだ。

だから、だいじな人に会えたら、共に食べ、共に生き、だんらんをかみしめる。

一期一会とは、そういうことなんだ……。

引用『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)』P196

私は、改めて人間の心のサイクルという、もう一つの季節を実感した。

茶室が開放されたり、閉じられたりするように、人の心も季節によって変化する。

開く、閉じる、また開く……。

そのサイクルが「呼吸」のように繰り返される。

世の中は、前向きで明かることばかりに価値をおく。

けれど、そもそも反対のことがなければ、「明るさ」も存在しない。

どちらも存在して初めて、奥行きが生まれるのだ。

引用『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)』P201

私たちはいつでも、過去を悔んだり、まだ来てもいない未来を思い悩んでいる。

どんなに悩んだところで、所詮、過ぎ去ってしまった日々へ駆け戻ることも、未来に先まわりして準備することもできないのに。

過去や未来を思う限り、安心して生きることはできない。

道は一つしかない。

今を味わうことだ。

過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時、人間は自分がさえぎるもののない自分の中で生きていることに気づくのだ……。

引用『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)』P217

干支の茶碗を眺める時は、みんな、はるか彼方から自分の人生を見ている。

私は、この十二年周期のサイクルを、あと何周するだろう?

(あと二周?三周?そしたら、この地球上からいなくなる……)

お茶は、季節をめぐりながら、干支のサイクルを永遠にめぐり続ける。

それに比べて、人の一生は、せいぜい六周か七周。

それがいかに限りある時間かということを垣間見る。

そして、限りがあるからこそ、慈しみ味わおうと思うのだ。

引用:『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)』P237

5つのパートを引用させていただきました。

ひとつひとつの文章に、かんたんには言葉を挟めない、そんな思いになりますね。

日々の焦りと

日々への焦り

ただ平凡に過ぎゆこうとする一日一日に焦る。

何者かにならないと
そのために価値を生まないと
もっと頑張らなくてはダメだ

今後〇〇なポジションをとるために、3年後には〇〇、1年後に〇〇になっていないと…という想いに駆られたりもする。

一方で、未来に向けて自分を追い込めば追い込むほどに、現在を、自分を、ひいてはまわりを、繰り返す単調な日々を、ある意味否定することになる。

でもそんな生き方は苦しかったりして。

だから「走らなければいけないと、じりじりする。」って感覚がよくわかる。

人の一生は、せいぜい六周か七周。 それがいかに限りある時間かということを垣間見る。」…だからこそ焦るんであって。

でも結局…

いま、ここ
「あるがまま」

みたいな話に揺れ戻ったりする。

うまくは言えないけど、なんだか未来に対してコミットして生き急ぐと、すごく大事なことを置き去りにしてしまった感覚が生じるんです。

誰かとのゆったりとした時間。

そこからしか生じ得ない大事なものが見過ごされてしまう…そんな感覚です。

…だからこんな本を読んだりする。

ヨガ、瞑想、マインドフルネス、ブッダの教え…あげればキリがないですが、言っていることはみな一緒。

過去でも、未来でもなく、「いま、ここ」

今回ご紹介した本『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫)』も、少しらんぼうなまとめ方をすれば、そこに帰結している気がします。

まとめ

日々の焦りと『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』と。

この2つの気持ちのはざまで揺れている若い人はぼくだけじゃないはず。

「いま、ここ」と、「未来に対する焦り」。

押し寄せては引く波のように、いったりきたりする。

…今現在の心境はこれでいいのかもしれない。

のちのち理解できることもあるだろうから。

米くん

なんだか、自分語りが過ぎましたが、…まあ、なんだか心がほっこりする本でした。

もし、まだ読まれていなければぜひ読んでみてくださいね♪

いまひろでした。

米

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